fwssのえっさんブログ

「えっさん」は、呼ばれていたニックネーム。「ファミリーワゴンSS」車のエスにもかけました。

石見地方と柿本人麻呂(14)

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読み

 いもがため、すげのみ つみに、ゆきしわれ、やまぢにまとひ、このひくらしつ

意味

 あの娘(こ)のために(すげ)の実(み)を摘(つ)みに行った私は、山道(やまみち)に迷(まよ)って、一日を過ごしてしまいました。

山菅とは

 菅:山菅とはなにか? 色んな説があるようですが、カヤツリグサ科の菅(すげ)が有力だと云われているそうです。

 この「山菅(やますげ)」を詠んだ歌は、万葉集には14首(今回のを詠んだ歌を含む)あるそうです。

とは

   は、「いも」と読む。「あなた」(男性が、妻や恋人、姉妹など親愛をこめて呼ぶときに用いる)

柿本人麻呂とは

 柿本人麻呂は、歌をもって宮廷に仕えた官廷詩人で、「万葉集」の歌人。人麻呂作と明記された歌は「万葉集」中に長歌16首、短歌61首を数え、ほかに「柿本人麻呂歌集」の歌とされるものが長短含めて約370首におよぶ。質量とも「万葉集」最大の歌人。

 

 「島根県立万葉公園」を訪れ、このブログへ記載するようになったことから、この石見地方や、妹:衣羅娘子に関係する歌を中心に検索記載しています。