初日の出を見るために、前日から出発しました。大晦日から元旦にかけての「ぼっち車中泊」です。
車中泊地に到着して、暫くすると夕日と夕焼けが見えました。
その「大晦日に沈む夕日のことを何て言うのか」と、検索してみると「大晦日の日の入りを表す正式な言葉は無い」とのことです。ただ「終の日の入り」(ついのひのいり)と‥、云っておられる方々が、いらっしゃるそうです。
翌朝5時過ぎに、車中泊した場所をあとにしました。初日の出参りをする場所へ移動するためです。正式な場所ではありません。1時間半ばかり走り、初日が見えそうな、道路沿いの見晴らしパーキングへ車を駐めました。
暫く前方を眺めながら車内で待機していると、前側斜めにミニバンが、バックで割り込んできました。「悪い‥」と思われたのか? ドアを開け、近寄ってこられたので、こちらは窓を下げました。
そこから初日が現れるまで、30分以上の会話となりました。私より年輩の方で、兵庫県から下道を走ってこられたそうです。車のバック駐車が上手だと思ったら、タクシーの運転経験もあると‥。
おくさまが亡くなられ散骨した話や、「これからどこへ?」って尋ねると、「足のリハビリ日が決まっているので、来た道を折り返す‥、ただ、来る時は暗かったので、観光しながら帰る」と‥。
初日の出待ちの会話で、なんだかホンワカした気持ちになりました。最後には、初日に手を合わせ一礼し、「前を邪魔した」と、缶コーヒー2本を、差し出してこられました。断ったのですが、無理矢理‥。
後方からの車の有無を確認してあげ、手を振りながら別れました。元日の、つかのまの出会いと別れでした。
2023年1月1日 初日の出と朝焼け
2022年12月31日 終の日の入りと夕焼け