車旅や車中泊旅へ出掛ける時に、ＣＤ
やＤＶＤを持ち込みます。
テレビ番組をダビングしたＤＶＤや、
音楽ＣＤの中から、その旅へ出掛ける
時の気分で、見聞きしたいものを選び
ます。
買い求めた長年のＣＤの中には、人生
に重ね合わせて聴く歌 もあります。
東京時代に体調を崩し、心配をかけて
しまった母が、63歳で天国へ旅立ちま
した。
危篤の連絡が入り、羽田から飛んだ機
内では、涙が止まりませんでした。
到着したロビーへ、迎えにきてくれて
いた義弟から「亡くなられた‥」との
言葉‥ 。
この時の、むなしく悲しい想いや、そ
の時代のことは、忘れられない過去の
辛いできごとです。
今でも、在京中に心配をかけた、生前
中の両親へ、もっとやってあげられる
ことが、あったのではないかと、思う
ことがあります。
そんな時代と、重ね合わせて聞く歌が
あります。
成底ゆう子（なりそこゆうこ）さんの
ふるさとからの声 という歌です。
久々に、そのＣＤを取り出して、聞い
てみました。
母親の手紙（声）に、挫折しそうな娘
が両親からの愛を、かみしめる情景が
浮んできて、歌詞が心に染みます。
成底ゆう子（なりそこゆうこ）さん自
身と両親のことを歌ったものです。
人には、忘れてしまいたい時代があり
ます。しかし、それは忘れてはならな
い過去でもあります。今に繋がってい
る過去であり、未来へ向かう軌道上の
過去です。
私にとって、この ふるさとからの声
は、そんな時代を思い出させてくれる
歌です。今は親の立場ですが、この歌
を聞くと、親の子に戻ります。
みなさんにとっても、人生に重ね合わ
せて、聞かれる歌があると思います。
そんな歌を、巣ごもりがちな自宅や、
愛車の中で、聞き直してみませんか？
ぜひ、ふるさとからの声 も聞いてみ
てください。成底ゆう子（なりそこゆ
うこ）さんへの応援にもなります。
回し者ではありません。
おやすみなさい。
