fwssのえっさんブログ

「えっさん」は、呼ばれていたニックネーム。「ファミリーワゴンSS」車のエスにもかけました。

石見地方と柿本人麻呂(11)

 前回は、反歌が2首あると云われるなかの1首を載せました。

 今回は、その反歌の基になる長歌の写真を紹介し、検索していきたいと想います。

 その前に、私も、ど素人で分からなかった反歌と長歌の関係です。どこかで、記しましたが、もう一度検索した一部を紹介しておきます。

反歌と長歌の関係

 長歌の終わりに添えるうたのこと(万葉集では旋頭歌1首を除いて全て短歌)。長歌の意を反復・補足または要約するもの。1首ないし数種からなる。「かへしうた」とも。‥

 で、次が前回の反歌の基になる長歌です。間違っていたら、またどこかで訂正します。  

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意味

角ばった石の石見の海の、言葉も通じぬ韓の韓の崎の海中の石には、海深く海松(みる)が生えている。波の荒い磯には美しい藻が生えている。そんな美しい藻のように私に靡居で寝る子を、深い海中の海松のように深く愛しんでいたのに、一緒に寝た夜は幾らもなく、蔦蔓の長く伸びるように遠くに別れて来れば肝を宿す心も痛み、思いを残しながら振り返り見るけれども、大きな船の海を渡るような渡の山の黄葉が目の前に散り乱れて、妻の振る袖もはっきりと見えないよ。妻とともに隠れる屋上の(一は云はく、室上山)山の雲の間に空を渡る月のように惜しくも妻の家は隠れてしまったので、天を渡る日が沈んでくると立派な男子と思っていた私も衣の袖が涙で濡れ通ります。

 と、説かれている記がありました。

 

 これに対しての、前回の反歌(写真)を載せておきます。

 前段に記した「反歌と長歌」の関係から云うと、「‥ 長歌の終わりに添えるうたのこと。長歌の意を反復・補足または要約するもの‥」が、次の写真で、前回紹介した歌(反歌)ということになります。

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 「長歌に対する反歌が2首ある」と、書かれていますので、次はその1首を探して、検索したいと思います。

 こうして柿本人麻呂の歌を視ていくと、各地で「歌われている所は、この地ではないか?」と云いたくなるのが分かるような気がしてきます。